障害者が安心して入院できる制度を―愛障協、名古屋市と障害者の入院時のヘルパー利用について懇談
愛障協は4月8日(火)、「安心して入院治療を受けられる制度」を求める当事者そして関係者を含む14人が参加し、名古屋市担当係と障害者の入院時のヘルパー利用について懇談した。
現状の説明を行った名古屋市障害企画課更生係長は、「平成9年に付き添い看護制度が廃止され、病院サイドとしては医療従事者以外の入院患者の介護を認めない見解である」とし、「医療機関に対するヘルパーの派遣は現在のところ難しいというのが状況だ」と述べた。
■障害者の生命を守るため、入院時のヘルパーは不可欠
懇談会で、当事者のAさんは「今まで肺炎・気管支炎で入院してきた。たんがからむとしゃべることができないので指差し・目線で会話する。一番楽な自分の姿勢をすばやくとってもらわないとたんがつまって窒息死する。日頃慣れているヘルパーなら指を差すだけでわかってくれる」「日々受けている障害があるがゆえに必要な介助は入院しても必要。実際入院中付き添うヘルパーがいなかったためにたんがつまって死んだ人がいる。入院中の介助をボランティアではなく、安心して受けられる制度をつくってほしい。」と話した。
また進行性の難病をもつBさんは、「24時間人口呼吸器をつけないと生きていけない。はずすと5分も息はもたない。私は指が障害で動かないので、自分ではナースコールを押せない。看護士をよぶために人がいる。私には付き添ってくれる親はいない。現在は自費でヘルパーを時給雇用しているが、年金生活している私には大変なこと。」と話した。言語障害のあるCさんは、「重い言語障害があると初めて会った人には私がなんと言っているのかわからない。熱があったり、痛い、苦しいならなおさら言葉が通じにくくなる。医者・看護士が症状をききにきても私一人では通じない。」「時間をかけてヘルパーと一緒に覚えながらやらなければぜったいにできません。そういうことが看護士さんに出来ますか?」と話した。
重度の知的障害者の入院中の介護をした施設職員は「食事介助は病院ではしてもらえない。体温調節ができない体、着替えが必要だが人がいないからといってしてもらえない。トイレも人がいないから、といわれる。結局は良くわかる施設職員でやるほかない。看護士の方がやってくれることは非常に少ない。こだわり・突発的な行動・自傷・他傷行為への対応を看護士・医者ができるかというとできない」と発言した。
こうした発言を受け、名古屋市は「病院側が守る、確保する、というのが今の法律。法律を改正しないと公費は出ない。介護・介助を前面にするとハードルが高い。法令順守という中でどういう工夫が出来るのか。」「介護が十分でないとしたら、医療の側に問題があるのではないかという議論も当然出てくる。また単身高齢者の場合も考えると、障害者だけの問題ではなくなってくる。制度を起案する前段階でいくつかハードルがある。」とした。
愛障協と名古屋市の2回目の懇談は6月中旬に行われる予定。
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